破格はかく)” の例文
破格はかくな盃をいただいた半助へ、人々は羨望せんぼうの目を送った。そして、半助、なにかよほど手柄てがらをやったな、とささやいていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その結果、岡部一郎は、破格はかくの出張を命ぜられることとなった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
身分に於いては格段かくだんな差だ。彼としては同室するさえ破格はかく優遇ゆうぐうといっていい。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などと破格はかくいたわり方で、なお遠く平伏したまま恐懼きょうくしている半兵衛の背へ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)