“破城槌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バッテリング・ラム50.0%
はじょうつち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、恐らく内部から鎖されていて、武具室にある、破城槌バッテリング・ラムの力でも借りなければ——と信じられていたそのドアが、意外にも、熊城のてのひらを載せたまま、すうっと後退あとずさりしたのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ねえ支倉君、ワイマール侯ウイルヘルムは、その実皮肉な嘲笑的な怪物だったのだよ。しかし、さしもクリヴォフが築き上げた墻壁しょうへきすらも、僕の破城槌バッテリング・ラムにとれば、けっして難攻不落のものではないのだ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
都会の城壁を突くために一時間二十マイルの速力ですすむ長い破城槌はじょうつちのような材木、それからそのなかに住む、すべての疲れそして重荷を負った人間を坐らせるに足る数の椅子。