研賃とぎちん)” の例文
月こそ違うが、日は同一おんなじ、ちょうど昨日の話で今日、あらためてその甥御様に送る間にあった、ということで、研賃とぎちんには多かろうが、一杯飲んでくれと、こういうのじゃ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いづれいはくのある腰の物を引受けるのは、筋の通らない小さい研屋に決つてゐるんだ。奉公人か何か呼出してよ、定めの研賃とぎちんの倍も三層倍も取つたのはないか——そいつを訊き出して來るが宜い