“石廊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきらう50.0%
いろう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛神あいしんキユピツトに立小便をさせたなどは実に人を眼中に置かない遣方やりかただと思ふ。この邸の裏からぐ対岸のピチ邸へ連接するめヹツクチオ橋の中央に長い石廊せきらうが架せられて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
オテル・ド・※ロンの鉄門を押してはひると、石を敷き詰めた広い中庭が高い鉄柵で七分三分にしきられ、柵をとほして見える古い層楼の正面の石廊せきらうへ夕日の斜めにした光景が物寂びて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
伊豆の石廊いろうでも土佐の立串でも、その他全然無名なる中国の海岸でも、まだあの上に青々たる千年の佳松を載せて、今なお一首のへぼ歌をも拝領していないものがいくらもある。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)