“石埭”の読み方と例文
読み方割合
せきたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柚餅子ゆべしのやうな菓子には、鉄斎が洒脱しやだつな趣をもつたゆずの絵を描いて居た。柿羊羹を台にした菓子の中の紙には、石埭せきたいが柿の画に詩を添へて居た。
菓子の譜 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)
一幅淞波いっぷくのしょうは誰剪取たれかせんしゅせん 春潮痕しゅんちょうのあとは似嫁時衣にたりかじのい」とうたった詩人石埭せきたい翁をしてあのうすを連ねたような石がきを見せしめたら、はたしてなんと言うであろう。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)