“眼深”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぶか94.7%
まぶ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は和服に春の外套を着て、大型の鳥打帽を眼深まぶかに冠っていた。やみの中でも、大きな眼鏡が、遠くの光を反射してキラキラ光った。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
靴とその傍に落ちていた棍棒を拾い上げて靴のひもでくくり、なおそれをしっかりと手拭てぬぐいでもって身体からだに結わえつけ、とくに鳥打帽を眼深まぶかに冠り
私もハッと気がついて相手の顔を見る。眼深まぶかにかぶった作業帽のひさしの奥の瞳が、かたくなに機関車がたぐり寄せる軌道の彼方に据えられたまま動きもしない。