“眩迷”の読み方と例文
読み方割合
げんめい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、その神秘な眩迷げんめいの発作はそれきりではなかった。また幾度も起こった。ただ最初ほどの強烈さはもうもたなかった。
深遠な推論は眩迷げんめいをきたすものである。司教が神秘な考察のうちに頭をつき込んだしるしは何もない。使徒たる者は大胆なるもいい、しかし司教たるものは小心でなければならない。
彼の精神激昂げきこうは少しも減退せずむしろ募っていったが、しかしそれはもはや精神の危険な眩迷げんめいでなく、力に狂った身と魂の、全存在の、健全な陶酔であった。