真直ましぐら)” の例文
旧字:眞直
車輪を洗ふ許りに涵々ひたひたと波の寄せてゐる神威古潭かむゐこたんの海岸を過ぎると、銭函駅に着く。汽車はそれから真直ましぐらに石狩の平原に進んだ。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其青田を貫いて、このの横から入つた寺道が、二町許りを真直ましぐらに、宝徳寺の門に隠れる。寺を囲んで蓊欝こんもりとした杉の木立の上には、姫神山が金字塔ピラミツトの様に見える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)