真弓まゆみ)” の例文
旧字:眞弓
小田切三也おだぎりさんやの娘真弓まゆみと、その従兄いとこ荒井千代之助あらいちよのすけは、突き詰めた恋心に、身分も場所柄も、人の見る目も考えては居なかったのです。
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
覚悟で『ウルフ』の身辺しんぺんにつきまとっている紅子べにこというモダン娘、もう一人は、紅子の密書を拾って逸早いちはやく僕のところへ通報して寄越した真弓まゆみという若い女
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうして調度掛を呼寄せて、持たせて来た壺胡籙つぼやなぐひを背に負ふと、やはり、その手から、黒漆こくしつ真弓まゆみをうけ取つて、それを鞍上に横へながら、先に立つて、馬を進めた。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
老女は播磨の伯母で、小石川に千二百石取の屋敷を構えている渋川伊織助いおりのすけの母の真弓まゆみであった。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
途中で夕焼けになり、南のほうに並んでいる真弓まゆみの丘などが非常に綺麗に見えました。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
その福岡は長男の真弓まゆみが今年から籍を置いた大学の所在地でもあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「椋島君なら、僕が保証をするよ。あれはすこし妙な男ではあるが、そんな勇敢な仕事の出来るほどの人物じゃない。うちの娘の真弓まゆみのお守をしている位が精一杯じゃて」
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「手紙といえば、真弓まゆみが、なにかビールだるから、ことづかったようでしたが……」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)