“眈々”の読み方と例文
読み方割合
たんたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今では、徳川か、豊臣か、そのどっちかの色を持った武士が、互いにこの分水嶺にって、次の時代を、虎視眈々たんたんうかがっている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一八八九年の三月、アピア湾内には、米艦二隻英艦一隻が独艦三隻と対峙たいじし、市の背後の森林にはマターファの率いる叛軍が虎視眈々たんたんと機をうかがっていた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
笑わないどころか、眈々たんたんとしてあたりをめ廻していた。