相背あいそむ)” の例文
いま発起に附きて(中略)無理に切利支丹に勧められまかり成り候は、聞召し届けられ、御助けなさる可く候事、上意の由に御座候(中略)勿論切利支丹宗の儀相背あいそむき難く存じ候者は
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
めぐって、兄弟相背あいそむくようなことはしてくれるなよ。汝ら、家の名をはずかしめ、義にそむくようなことがあると、孫策のたましいは、九せんもとにいても、誓ってゆるさぬぞ。……ああ!
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おおやけの御制法に相背あいそむき候儀は申すに及ばず。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)