相応うつ)” の例文
旧字:相應
柘榴ざくろはなは、薔薇ばらよりも派出はでに且つ重苦おもくるしく見えた。みどりあひだにちらり/\とひかつて見える位、強い色をしてゐた。従つてこれも代助の今の気分には相応うつらなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
柘榴ざくろの花は、薔薇よりも派手にかつ重苦しく見えた。緑の間にちらりちらりと光って見える位、強い色を出していた。従ってこれも代助の今の気分には相応うつらなかった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)