“目食”の読み方と例文
読み方割合
めく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時小綺麗こぎれいな顔をした、田舎出らしい女中が、かんを附けた銚子ちょうしを持って来て、障子を開けて出すと主人が女房に目食めくわせをした。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私が呆れて物も言えずにそれを見ていると、人々は互に目食めくわせしたりしながら、笑を含んで、そういう私の方を見守っているらしかった。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「おい。不思議な事があるよ。」男はこう云って目食めくばせをして女をそばへ呼んだ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)