“目印山”の読み方と例文
読み方割合
めじるしやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も帆もかじも、茫然と、水夫かこの手から忘れられているまに、船は、怖ろしい暗礁あんしょうからつき出されて、目印山めじるしやま水尾木みおつくしを沖へ離れ、果てなき黒い海潮かいちょうふなばたを叩かれていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時船はちょうど、川口の左岸にある目印山めじるしやま(後の天保山)のすそから遠からぬ辺にあった。丘には、松の間から黒い燈明台とうみょうだいがそびえている。諸国廻船の目印となる丘だ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)