“目企”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくろ94.4%
もくろみ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ、自分があるじ目企もくろみの裏を掻いたために、いつまでも、この座敷にはいりにくくて、壁の外にたたずんでいる者が気の毒になったので
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、ここに彼が、戦略上の一つの橋頭堡きょうとうほ目企もくろむにいたったのも、要は、さきに四散した残党たちの結集をはかるにあった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「目算どおりにゆかぬのが合戦だからな。一日の生活ですら、ゆうべの考えも今朝変り、今朝の目企もくろみが昼にはかえさせられる。殊に中国平定の業は前途まだ遼遠りょうえん……」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)