“白面郎”の読み方と例文
読み方割合
はくめんろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またもう一人は、蘇州そしゅうの産で、銀細工ぎんざいく屋の若旦那くずれの、色が生白くて背のひょろ長い鄭天寿ていてんじゅ、またの異名を白面郎はくめんろうともいう男もいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕順と白面郎はくめんろうが先に立ち、山寨さんさい附近の山蔭にある矮虎わいこのねぐらへ彼を案内して行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大叔父の大掾国香以来、おれを亡き者にしようと、幼少、都にいた頃から、おれの一命をねらっていたのは、あの白面郎はくめんろう貞盛という食わせ者だ。彼奴こそ、おれの生涯の仇、貞盛を尋ね出せ」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)