白浪はくろう)” の例文
白浪はくろうをかんで、満々まんまんを張ってきた八幡船ばはんせんの上では多くの手下どもが、あけぼのの空をあおいで、しおなりのようにおどろき叫んでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金沙灘沖きんさたんおきの水戦は展開され、颷蕩ひょうとうたる白浪はくろうは天をち、鼓噪こそう芦荻ろてきを叫ばしめ、二日二た夜にわたる矢風と剣戟けんげきと、そして雲にこだまする喊声かんせいのうちに、さしもの官船数百隻を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)