“はくろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白蝋77.1%
搏浪5.7%
白浪5.7%
博労2.9%
博浪2.9%
白朧2.9%
白臘2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サンプリス修道女は白蝋はくろうのようにまっ白な女であった。ペルペチュー修道女と並べると、細巻きの蝋燭ろうそくに対する大蝋燭のように輝いていた。
肩技かたわざ、背技、膝技から、尖飛せんぴ搭舞とうぶノ法などと呼ぶ五体十部の基本の上に、八十八法の細かい型があって、飛燕ひえん花車かしゃ龍鬂りゅうびん搏浪はくろう呑吐星どんとせい、などさまざまな秘術もある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金沙灘沖きんさたんおきの水戦は展開され、颷蕩ひょうとうたる白浪はくろうは天をち、鼓噪こそう芦荻ろてきを叫ばしめ、二日二た夜にわたる矢風と剣戟けんげきと、そして雲にこだまする喊声かんせいのうちに、さしもの官船数百隻を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まるで侏儒しゅじゅか、せいぜい博労ぐらいにしか見えない男でした、けれども彼は全く博労はくろうとも見えませんでしたわ
と、おなじ志の阿蘇あそ一族をかたらって、阿蘇火山の噴煙をうしろに、筑後川をわたり、博浪はくろうげきの下にと、博多の北条探題邸の襲撃にむかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火口原の雪の銀光は空に射向う途中から白朧はくろうの気を吐いて、屏風びょうぶ型に取巻く山々の峰をうす紫に染めなし、余光はなおも狭い盆の口から蒼空へ差し剰して、さすが冷厳な山頂の空も最初の一膜だけ
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
夢中むちゅうはらったおれん片袖かたそでは、稲穂いなほのように侍女じじょのこって、もなくつちってゆく白臘はくろうあしが、夕闇ゆうやみなかにほのかにしろかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)