“白娘子”の読み方と例文
読み方割合
はくじょうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許宣の許へ白娘子はくじょうしが来てからまた半年ばかりになった。ある日、それは二月の中旬のことであった。許宣は二三人の朋友ともだちと散策して臥仏寺がぶつじへ往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
許宣は左の方をり向いた。そこの茶館の簷下にさっきの白娘子はくじょうしが独り雨を避けて立っていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
許宣はその夜寝床に入ってからも白娘子はくじょうしのことを考えていた。綺麗な眼鼻立の鮮やかな女の姿が心ありそうにして此方を見ていた。彼は誘惑に満ちた女の詞を一つ一つ思いだしていた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)