“癖者”の読み方と例文
読み方割合
くせもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三右衛門は思慮の遑(いとま)もなく跡を追った。中の口まで出たが、もう相手の行方(ゆくえ)が知れない。痛手を負った老人の足は、壮年の癖者(くせもの)に及ばなかったのである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
美術家ほど世に行儀悪(あ)しきものなければ、独立(ひとりた)ちて交(まじわ)るには、しばしも油断すべからず。寄らず、障(さわ)らぬやうにせばやとおもひて、計(はか)らず見玉(みたま)ふ如き不思議の癖者(くせもの)になりぬ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)