“畚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふご34.1%
もっこ29.5%
びく27.3%
もつこ6.8%
もっこう2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ビクビクしていた私の眼に、百姓の息子の四郎次と次郎とが二人でふごをかついで、上の畑のくろをこちらにやって来るのが眼についた。
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
第一種の話というのは、ある男が六十になった親をもっことかあじかとかに入れて、小さい息子むすこに片棒をかつがせて、山の奥へ棄てに行く。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
袖なしの羽織を、ほかりと着込んで、腰に毛巾着けぎんちゃくのぞかせた……片手に網のついたびくを下げ、じんじん端折ばしょりの古足袋に、藁草履わらぞうり穿いている。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
脊の低い痩馬やせうまの脊の左右に、底の深いもつこをになはせ、そのなかに青物——茄子、白瓜、西瓜、カイベツ、玉葱、枝豆、西洋かぼちや、林檎、唐もろこし、など——を入れてある。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
鶴嘴つるはしとスコップともっこう
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)