田道間守たじまもり)” の例文
それから垂仁天皇すいにんてんのうのおいいつけで、はるかなうみわたって、常世とこよくにまでたちばなのりに行った田道間守たじまもりは、天日矛あまのひぼこには五だいめのまごでした。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そしてそのタチバナの名は、その常世とこよの国からはるばるとたずさ帰朝きちょうした前記の田道間守たじまもりの名にちなんで、かくタチバナと名づけたとのことである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
恐らく神代の海神宮古伝ののこんの形であろうから、これだけは別にまた考えてみるとして、この他に田道間守たじまもりの家の由緒でも秦河勝はたかわかつ手柄てがらに帰した虫の神の出処でも、事実の真偽は問題でなく
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
田道間守たじまもり常世とこよの国(今どこの国かわからぬが、多分中国の東南方面のいずれかの地であったことが想像せられる)
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
田道間守たじまもりは食うべき蜜柑であるトキジクノカクノコノミを捜がしもとめに常世の国へ行ったのではなかったか。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)