田舎芸者いなかげいしゃ)” の例文
歴史人物よりも、兵馬の脳中に食いついて離れないのは、あの田舎芸者いなかげいしゃの福松のことばっかりでありました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
このあいだに桜の散っていること、鶺鴒せきれいの屋根へ来ること、射的しやてきに七円五十銭使ったこと、田舎芸者いなかげいしゃのこと、安来節やすきぶし芝居に驚いたこと、蕨狩わらびがりに行ったこと、消防の演習を見たこと
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)