いし)” の例文
海に沿ふたいしの路に靄の深い街燈の薄明り、夜の暗色と一緒に、むせつぽい磯の匂ひが、急にモヤモヤした液体のやうに、灯のある周囲まわりに浮きながら流れはじめる。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
わが身の影をあゆまするいしのうへ
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)