“猟矢”のいろいろな読み方と例文
旧字:獵矢
読み方割合
さつや66.7%
サツヤ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも二人は猟矢さつやと弓とをしっかりと握りしめて、息を殺して忍んで行くと、冷たい湿しめっぽい空気が身にしみて、二人は顫えあがる程に寒くなった。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
巻二(一一八)に舎人皇子とねりのみここたえ奉った歌があり、大宝二年の持統天皇参河みかわ行幸従駕の作、「丈夫ますらを猟矢さつやたばさみ立ち向ひ射る的形まとかたは見るにさやけし」(巻一・六一)があるから
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
足引の山にも、野にも、御狩ミカリ人 猟矢サツヤたばさみ乱りたり。見ゆ(万葉巻六)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)