狂乱くるいみだ)” の例文
旧字:狂亂
さすがに人に誇っておりました源の怪力も、恋の力にはかないません。源は怒の為に血を注いだようになりまして、ののしって見ても、叱って見ても、狂乱くるいみだれた馬の耳には何の甲斐かいもない。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)