牡羊おひつじ)” の例文
「こんやは、あのでかい牡羊おひつじをとろうぜ。」と、いちばんあとのキツネが言いました。「そうすりゃ、あとのやつらはわけなしさ。」
そは汝らが我につきて言述いいのべたる所はわがしもべヨブの言いたる事の如く正しからざればなり、されば汝ら牡牛おうし七頭、牡羊おひつじ七頭を取りてわが僕ヨブに至り汝らの身のために燔祭はんさいささげよ
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
その後蘇武があなぐらの中に幽閉ゆうへいされたとき旃毛せんもうを雪に和してくらいもって飢えをしのいだ話や、ついに北海ほっかい(バイカル湖)のほとり人なき所にうつされて牡羊おひつじが乳を出さば帰るを許さんと言われた話は
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「わかってるわ。そりゃ、強いったらないのよ。まるで牡羊おひつじみたい……」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
そのつぎの日、大きな牡羊おひつじは、ニールスをせなかにのせて、島を案内あんないしてまわりました。この島は一つの大きな岩でできていました。
「ここは、小カールとうです。」と、牡羊おひつじは答えました。「ゴットランド島の西にあたります。そして、ここには羊と海鳥しか住んでおりません。」