“片岡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたおか60.0%
かたをか40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
某富豪は某伯の子息の養父にて、某侯の子息のさいも某富豪のむすめと暗に指を折りつつ、早くもそこここと配れるまなこ片岡かたおか陸軍中将の家に注ぎぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
浚稽山しゅんけいざんの陣を撤するときは夜が暗かったのに、またも月が明るくなりはじめたのである。月光と満地の霜とで片岡かたおかの斜面は水にれたように見えた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しも気遣きづかひたりし身体にはさはりもなくて、神戸直行ちよくかうと聞きたる汽車の、にはかに静岡に停車する事となりしかば、其夜は片岡かたをかの家族と共に、停車場ステーシヨンちかき旅宿に投じぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
はやひるさがり、片岡かたをかはたら来て
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)