“片割”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたわれ73.3%
かたわ26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真実の私の過去は、やはり呉一郎と双生児ふたごで、幼い時に何かの理由で別れ別れになっていたその片割かたわれかも知れないのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
謂ってみりゃ支那人の片割かたわれではあるけれど、婦人だから、ねえ、おい、構うめえと思って焚火たきびであっためてやると活返いきけえった李花てえむすめで、此奴こいつがエテよ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やはり敵方てきがた片割かたわれであった。うかつなことをさきに口へもらさなくてよかったと、咲耶子は心のうちで思うのだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おかげで俺のかたきは打った、まだ片割かたわれは二人残っているが、それは三月みつき四月よつきのちだ、しかし、その時は、別にお前の手を借りなくても好いから、心配しなくって好い、では別れよう、別れのしるし
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)