しゃく)” の例文
栄誉には寿亭侯のしゃくを与え、煩悩には十人の美女を贈り、日夜、機嫌をとって、引き留めたものでしたが、ついに曹操の下に留まらず、五関の大将を斬って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは何々しゃくにして市内市外に許多あまた高甍こうぼう宏閣こうかくかまえている人よりも以上の租税そぜいを払っている例すらある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
美しい衣服きもの裁縫師さいほうしが製しくらいしゃくは式部寮が造る。要するにみんなつまらない物です。尊いものは人の愛だ! いつまでもいつまでも愛し愛さなければなりません。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山東一帯を鎮撫してから、一躍建徳将軍に封ぜられ、費亭侯ひていこうしゃくに叙せられ、養うところの兵二十万、帷幕に持つ謀士勇将の数も、今や彼の大志を行うに不足でなかった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)