“燒跡”の読み方と例文
新字:焼跡
読み方割合
やけあと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燒跡やけあとにシヨンボリと立つてゐる、氣の拔けたやうなガラツ八の姿や、顏から腕へかけて、晒木綿さらしもめんで卷かれた、痛々しいお靜の樣子を見ると、錢形平次が死んだといふのも
せめて燒跡やけあとなりとも弔はんと、西八條の方に辿り行けば、夜半よはにや立ちし、早や落人おちうどの影だに見えず、昨日きのふまでも美麗に建てつらねし大門だいもん高臺かうだい、一夜の煙と立ちのぼりて、燒野原やけのはら
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
思はざりき、主家しゆかたふ城地じやうちほろびて、而かも一騎のかばねを其の燒跡やけあとに留むるものなからんとは。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)