“熟〻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つらつら37.5%
つら/\25.0%
つく/″\25.0%
つくづく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に易者の身の上知らずとは、よくいッたものだと、熟〻つらつら自分でも感心している面持ちです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我は媼の詞につきて熟〻つら/\おもふに、むかし母とマリウチアとに伴はれて、ネミ湖畔に花束作りし時、わが上を占ひしことあるは此媼なりしなるべし。
美しい斑紋を持ち若しくは稀有なる畸形をなした萬年青おもとが生ずると數寄者は非常なる價値を認めるが、併し其の萬年青なるものを熟〻つく/″\研究して見ると、決して偶然に生じたものではなく
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そうして、つい身につまされて、先刻さっきからお宮の話を聞きながらも、私は自分とお前とのことに、また熟〻つくづくと思入っていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)