“熔鉱炉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようこうろ88.9%
ようくわうろ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Qは金属がたくさん集まっているので、いい気になって、その中に寝てくらしているうちにある日、熔鉱炉ようこうろの中に投げこまれ、出られなくなった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今日、出がけに云われた兄の言葉も、世間も、武士道も、そんな意識は一切、恋の熔鉱炉ようこうろへ流れ込めば燃える単一な情炎の色よりほか何物でもない。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よるまた円月堂の月見橋のほとりに至れば、東京の火災いよいよ猛に、一望大いなる熔鉱炉ようくわうろを見るが如し。田端たばた日暮里につぽり渡辺町等わたなべちやうとうの人人、路上に椅子いすを据ゑ畳を敷き、屋外をくぐわいに眠らとするもの少からず。