“煩乱”の読み方と例文
読み方割合
はんらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜も曹操は、心中の煩乱はんらんに寝もやられず、深更、みずから銀斧ぎんぷを引っさげて、陣々の要害を見廻っていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「毒味までしたれば、と少年は、ぐと飲み飲み、無理に勧める。さまでは、とうけて恐る恐る干すと、ややあって、客僧、御身は苦悶くもんし、煩乱はんらんし、七転八倒して黒き血のかたまりを吐くじゃ。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)