無縁寺むえんでら)” の例文
箕輪の無縁寺むえんでらは日本堤の尽きやうとする処から、右手に降りて、畠道を行く事一二町の処に在つた浄閑寺を云ふのである。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
(略)お熊は泣々なくなく箕輪みのわ無縁寺むえんでらに葬むり、小万はお梅をッては、七日七日の香華こうげ手向たむけさせた。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)