“無為軍”の読み方と例文
読み方割合
むいぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大小七隻の船に、梁山泊のかしら分二十九人、乾分こぶん百四、五十人が乗りわかれ、こうのぼって無為軍むいぐんの町へ忍んだのは翌晩だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず、てまえを無為軍むいぐんの町へ、さぐりにやって下さい。いささか地理人情にくわしくもあり、知人もいる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでにその水泊の賊徒は、先には済州で官軍に手抗てむかい、江州無為軍むいぐんでも大騒擾だいそうじょうをおこし、以後いよいよ、賊寨ぞくさいを強大にしておるもの。いまにしてたいらげずば、国の大患たいかんとなりましょう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)