“烏帽子籠”の読み方と例文
読み方割合
えぼしかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月末つきずえに三の輪の新世界で巴会の例会があった。祖父は顔出しはしなかったが、私のために心配して、烏帽子籠えぼしかごに入れた長命寺の桜餅を来会者に配った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
トタンぶきの、あからさまな、みる影もないバラックになり果てゝは、つみ上げた番重ばんじゅうと、天井から下がった鈴生すずなり烏帽子籠えぼしかごとが、わずかにその風流みやびをみせているだけ
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)