かん)” の例文
羊の毛皮を二枚着ていたそうだが、それで粟稈の中に潜っていたにしても、かんかれないから、随分寒かっただろうね。支那人は辛抱強いことは無類だよ。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小川君は好奇心が起ってまらなくなった。その家は表からは開けひろげたようになって見えている。かんふちにしてある材木はどこかへ無くなって、築き上げた土が暴露している。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家の構造から考えて見ると、どうしてもかんの上なのだ。表から見える、土の暴露している炕は、かぎなりに曲った炕の半分で、跡の半分は積み上げた磚で隠れているものと思われる。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)