灯皿ほざら)” の例文
乳人のお沢は、かすかに手元だけを照らしている灯皿ほざらのそばで、夜なべ仕事に、たれの肌着はだぎか、男物のぼろに針を運んでいた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
背後うしろの岩壁をり抜いてそこに灯皿ほざらが置いてあったが、そこで灯っている獣油の火が蒼然と四辺あたりを照らしているさまは、鬼々陰々たるものである。