火責ひぜめ)” の例文
しかし水責みずぜめ火責ひぜめに遇っても、彼等の決心は動かなかった。たとい皮肉はただれるにしても、はらいそ(天国てんごく)の門へはいるのは、もう一息の辛抱しんぼうである。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
斷割たちわらなまり熱湯ねつたうおろ水責みづぜめ火責ひぜめ海老責えびぜめに成とも白状なすまじと覺悟せしが御奉行樣の御明諭ごめいゆにより今ぞ我がせし惡事の段々だん/\不殘のこさず白状はくじやうせんと長庵が其決心は殊勝にも又憎體にくていなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)