“火消壺”の読み方と例文
読み方割合
ひけしつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先日あまり寒いので火消壺ひけしつぼの中へもぐり込んでいたら、下女が吾輩がいるのも知らんで上からふたをした事があった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶器の類は末期を思わせますが、雑器として作る赤楽風あからくふうな「火消壺ひけしつぼ」は、長方形のもので、なかなかひんがよく、どんな座敷に置かれてもよいでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
不意を食った馬春堂が下へころげ落ちたところを、手にふれた火消壺ひけしつぼをたたきつけ、騎虎の勢いはなお余って、まきや十能や火吹竹ひふきだけなど手当り次第に投げつける。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)