“深手”の読み方と例文
読み方割合
ふかで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとい深手ふかででないにしても、流れる生血なまちを鼻紙に染めることになったので、茶屋の女房は近所の薬屋へ血止めの薬を買いに行った。
恨みの蠑螺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
深手ふかでに苦しむものは十人ばかりある。それも歩人ぶにんに下知して戸板に載せ介抱を与えた。こういう時になくてならないのは二人の従軍する医者の手だ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
河内介の目算は此の怪しい武士に深手ふかでを与え、進退の自由を奪った上でりにすることにあった。