浦上うらかみ)” の例文
その、長崎の浦上うらかみの天主教会のラゲといふ僧侶に出会つたことがあつた。その際、ラゲさんと「きりしとほろ上人伝」の話をかはした。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
浦上うらかみの奥に来にけりはざまより流れ来る川をあはれにおもひて
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
二人はやみと風の中を浦上うらかみの方へ向かって走り出した。
現にあのさん・じょあん・ばちすたさえ、一度などは浦上うらかみ宗徒しゅうとみげる弥兵衛やへえの水車小屋に、姿を現したと伝えられている。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
浦上うらかみをんなつらなり荷を運ぶそのかけごゑは此処まで聞こゆ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
浦上うらかみをんな等の生活ことなりて西方のくにのなげきもぞする
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)