“浦上村”の読み方と例文
読み方割合
うらかみむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じゅりあの・吉助きちすけは、肥前国ひぜんのくに彼杵郡そのきごおり浦上村うらかみむらの産であった。早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の乙名三郎治おとなさぶろうじと云うものの下男げなんになった。
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ゆふぐれて浦上村うらかみむらをわが来ればかはず鳴くなり谷に満ちつつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
が、その彼は乞食こじきのような姿になって、再び浦上村うらかみむらへ帰って来た。そうして元の通り三郎治に召使われる事になった。爾来じらい彼は朋輩の軽蔑も意としないで、ただまめまめしく仕えていた。
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)