“洋紅色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようこうしょく33.3%
カーマイン33.3%
ローズマダー33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもあの透きとおるような海の藍色あいいろと、白い帆前船などの水際みずぎわ近くに塗ってある洋紅色ようこうしょくとは、僕の持っている絵具えのぐではどうしてもうまく出せませんでした。
一房の葡萄 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
震顫性譫妄症しんせんせいせんもうしょうかかっていたので真夏でも外套を着ており、洋紅色カーマインの顔色をしていた。
うららかに晴れ静まった青空には、洋紅色ローズマダーの幻覚をほのめかす白い雲がほのぼのとゆらめき渡って、遠く近くに呼びかわす雲雀ひばりの声や、頬白ほおじろの声さえもなごやかであった。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)