“沙弥満誓”の読み方と例文
読み方割合
さみのまんぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅人のはみやこにあって筑紫を詠んだのだから、間接のようだが、これは筑紫に残っている沙弥満誓さみのまんぜいこたえた歌だから、そういう意味で心に直接性があるのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
沙弥満誓さみのまんぜい綿わたを詠じた歌である。満誓は笠朝臣麻呂かさのあそみまろで、出家して満誓となった。養老七年満誓に筑紫の観世音寺を造営せしめた記事が、続日本紀しょくにほんぎに見えている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
太宰府に残って、観世音寺造営に従っていた沙弥満誓さみのまんぜいから「真十鏡まそかがみ見飽みあかぬ君におくれてやあしたゆふべにさびつつ居らむ」(巻四・五七二)等の歌を贈った。それにこたえた歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)