“沙弥”のいろいろな読み方と例文
旧字:沙彌
読み方割合
しゃみ93.3%
さみ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕月淡く柳がくれの招き行燈あんどに飛ぶとり落とす三遊亭圓朝が一枚看板、八丁荒しの大御所とて、いずくんぞ沙弥しゃみより長老たり得べけむや。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「それを、老成の者が、この子、仏者の縁がふかいなど思いすごして、僧院の沙弥しゃみになされたら、成人の後、どう恨めしく思うやも知れぬ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門部王かどべのおおきみの、「飫宇おうの海の河原の千鳥汝が鳴けば吾が佐保河の念ほゆらくに」があり、巻八(一四六九)に沙弥さみ作、「足引の山ほととぎす汝が鳴けば家なる妹し常におもほゆ」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)