永山ながやま)” の例文
昇の家の角を曲つて、大通りの散策地が、近頃出來あがつた永山ながやま將軍の銅像だけをむき出しにして、地べた一面白くなつて、枯芝一つも見せない路傍を、東に進んだ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
永山ながやま比布ぴつぷ蘭留らんると、眺望ながめは次第に淋しくなる。紫蘇しそともつかず、麻でも無いものを苅つて畑に乾してあるのを、車中の甲乙たれかれが評議して居たが、薄荷はつかだと丙が説明した。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
永山ながやま比布ぴっぷ蘭留らんると、眺望ながめは次第に淋しくなる。紫蘇しそともつかず、麻でも無いものを苅って畑にしてあるのを、車中の甲乙たれかれが評議して居たが、薄荷はっかだと丙が説明した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)