“永井徹”の読み方と例文
読み方割合
ながゐてつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕の持つてゐる洋綴やうとぢの本に、妙な演劇史が一冊ある。この本は明治十七年一月十六日の出版である。著者は東京府士族、警視庁警視ぞく永井徹ながゐてつと云ふ人である。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕はこのあやまりにぶつかつてから、どうも石印本なるものは、一体に信用出来なくなつた。なんだか話が横道へそれたが、永井徹ながゐてつ著の演劇史以前に、こんな著述があつたかどうか、それがいまだに疑問である。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)