水雞くいな)” の例文
がん水雞くいな時鳥ほととぎすも、すべて歌俳諧と版画とによって知ったのである。これに反して野の草には友だちが多かった。
とどめず今めかしき石煉瓦れんがの垣さへ作り出でられ名ある樹木はこじ去られいにしへの奥州路おうしゅうじの地蔵などもてはやされしも取りのけられ鶯の巣は鉄道のひびきにゆりおとされ水雞くいなの声も汽笛にたたきつぶされ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
くらがりに目あけてさびしなく水雞くいな 万乎
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
夜に入て雨を呼出す水雞くいなかな 源五
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
朝草の鎌利立とぎたて水雞くいなかな 史興
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)